木村悟之(きむら・のりゆき)と明貫紘子(みょうかん・ひろこ)が共同運営する「映像ワークショップ」による、映像にまつわる地域活動プロジェクト。映像の上映、ワークショップ、記録、アーカイブ、リサーチをポッポッ、ポッポッとあちこちで展開します。
アナログ/デジタル、大きいスクリーン/小さいディスプレイ、24時間を超えるテレビ番組/数秒で終わる広告、一人で鑑賞/多人数でパブリックビューイング、映画上映/映像展示、マスメディア/セルフメディアなど、現代の映像メディアの形態とそれを通した映像経験は多様です。
そこで、私たちは「映画館(シネコン)のない加賀市で、公共空間における市民と映像との関わり方を考える」というテーマを設定しました。そこから、かつては6館あったという映画館・劇場のリサーチ、郷土映像のデジタル化、普通の映画館では鑑賞できないような映像作品上映などのプロジェクトが立ち上がりました。
これらの活動を通して、一つの建物で完結する映画館(シネコン)ではなく、まち全体を一つの大きな映画館(シネコン)と見立てて、地域の特色や歴史にちなんだ映像経験を適材適所で展開することを目的にしています。そして、映像を囲んで人々が集い、語り合う場を軽やかに創出していきたいと考えています。

プレーヤー(起業家)

木村悟之(きむらのりゆき)
1977年 群馬県生まれ。映像作家、映像制作会社ムキムキカメラ経営。「ビデオ・アート」という、美術分野の中でもマイナーなジャンルの作品群を知って、映像制作にのめりこみました。けれど「ビデオ・アート」という言い方はもうありません。ビデオという当時の“最新テクノロジーをどう使うのか”というテーマ自体が歴史的なものとなり、現代美術に回収されました。今では子供からお年寄りまで多くの人がいつでもどこでも映像を撮影し、再生できます。そんな状況で、地域活動として映像をどう使うのか、というのが目下の僕の関心です。
明貫紘子(みょうかんひろこ)
1976年 石川県生まれ。高校を卒業してから、茨城、岐阜、埼玉、東京、ドイツを経由して石川県へ戻ってきました。大学卒業以降、メディアアートという、美術分野の中でもマイナーなジャンルを専門にして仕事をしています。NPO設立と運営、キュレータとして展覧会やイベントを企画、研究者としてメディアアートの作品保存やアーカイブ構築のプロジェクトなどに従事してきました。目下の関心は、加賀市を拠点にして、これまでの経験と知識をどのように地域や「起業的な生き方」に生かしていくことができるのか、ということです。
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