人が集い、風景をつくる

南木曽町は、時代の変化に揺れながらも、「変わらないこと」の価値を問い続けてきました。中山道・妻籠宿の町並み、山あいに広がる里山、伝統工芸や林業の営みなど。これまで守ってきた風景や暮らしは、今も多くの人を惹きつけています。
世界中からこの小さな町にたくさんの人が集いますが、受け継いできた資源を「見せる」「消費する」だけでは残していくことはできません。どのようにして100年後の未来に、風景を「創り」「遺す」ことができるのか。人が集まることで、この町の生活文化がより豊かになるような、新しい仕事、新しい関係性、新しい生き方を実践しよう。

南木曽町は、ただ遺すのではなく、ともに創り、ともに育てる風景を目指します。今を生きる私たちの手で、100年先の風景を育てていくために──人が集い、関わり、暮らし、想いを託していく、そんな地域の姿を思い描いています。
そのために南木曽町では、起業型の地域おこし協力隊を継続的に採用していく予定です。地域の資源や課題を出発点に、起業という形で新たな仕事と関係を生み出す。小さくても確かなインパクトを持つ取り組みが点在することで、町の風景や雰囲気を少しずつ、より豊かなものへと変えていけることを期待しています。